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《前回の方法が効かなかったから今回は違う方法をやって!は間違いなの?》

よくこういう事をおっしゃる方が、いらっしゃいます。

ただよく考えてみてください。

何を持って「前回の治療は効果がなかった。」あるいは「すぐに元に戻ってしまった。」と判断されているのでしょうか?

この考え方に問題がある理由をご説明しましょう。

①人間にはバイオリズムがある。ゆえに同じ刺激を与えたとしても同じ結果は出ない。

人の体には好不調があります。

なので純粋に治療が効いて良くなった場合もあればたまたま不調の波の時期で悪くなってしまうことも多いのです。

ですので医学においても、臨床検査では数千〜数万人という大勢の方に対して複数回の刺激を与えて試験を行ない、3ヶ月〜6ヶ月等、ある一定の期間の経過を観察してから結果を判断します。

たった一回、1週間前後の経過観察でなぜ結果は出ると思われるのでしょうか?
判断の基準が違います。

②人間の体が変化を起こすにはある一定の期間が必要

現実問題として、ヒトの体というものは一回治療を施して、すぐに変化・結果が出るものではありません。

筋トレでも一回一回のトレーニングごとに「ああ、今回は良くなかった。よし!次回は違うトレーニングをしよう。」というようにはされないと存じます。

変化が出るにはある一定の期間、複数回の治療を行うことが必要です。

(これは慢性痛の場合です。急性疾患はこの限りではありません。)

つまり一回一回、毎回判定してその結果で一喜一憂するのは、あまり意味がありません。

1ヶ月〜3ヶ月などトータルで考えて「1ヶ月、あるいは数ヶ月前の自分と比べて今の自分はどうだったのか?」というスタンスで治療を受けていただく方が、無駄にストレスを抱えることなく、迷いも起こらずに、より良い方向に進んでいくと存じます。

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