《慢性捻挫の患者さんへの鍼灸治療!!》
2カ月前からねん挫で足首を内側に捻じると痛みが走るIさん。
痛い部分は、足の甲と外くるぶしの斜め前辺りのようです。
普通ですと、捻挫の場合、3日~一週間もすれば大概良くなるのですが
もう2カ月も痛いとなると「慢性捻挫」に移行してしまって、放っておいても治りません。
なので鍼灸治療をする訳なのですが、例によって、痛い場所には触りません。
そこに連動している筋膜・骨膜ラインで、痛みの出ている部分を引っ張っているのは
どこなのかを探します。
大体が、スネの外側ライン上か「腓骨筋」と呼ばれる下腿のサイドの部分にあるのですが
Iさんの場合も、この2つのライン上に原因がありました。
で、ここに鍼を打って解します。
(ツボと言うよりは”硬結”を意識します。)
すると、触っていないのに、痛かった部分が、痛くなくなっています。
これでオッケーかと思いきや
「先生、今度はこっちに痛みが出ています。(さっきの所は痛くないんだけれど)」
との事。
今度は足の甲の4番目と5番目の骨の間のラインが痛いという事です。
そうしたら次は、ここの痛みが取れる場所を探せばよいのです。
(もぐらたたきみたいなものですね。)