こんな整体院・鍼灸院は要注意!
他の整体院の悪口を言うような所は要注意!
たまにいるのですが、「鍼灸治療以外は駄目!」「うちの方法だけが正しくて、他の整体院はレベルが低い!」
と考える治療院は避けた方が良いかもしれません。(悪く言えば独善的という事です。)
もちろん自分の所のやり方に“こだわり”があるのは大変結構なことなのですが、 多種多様な病態に適切な対応が可能であるようにするためには、やはり東洋医学的なものの考え方と、西洋医学的な客観的な検査結果などをバランスよく診て、総合的に判断するべきです。
西洋医学が全て、駄目なわけではなくて局所や症状のみに、焦点を当てて“それを押さえ込む”ような部分が患者さんのためには良くないだけですし、東洋医学が全て“客観的に証明されていなくて怪しい”から駄目なわけではなくて、医者から見離された方が多く治っている例もたくさんあるわけです。
自分の技に誇りを持つ事は、大事な事ですが、そのために狭い考え方になり、良くなっていくための方向や選択肢を狭めてしまっては本末転倒です。
特に原因の良く分かっていないアトピーや、難しい疾患の場合には西洋医学・東洋医学両方の面から複合的に、施術していく事が必要になります。
その辺りをよく理解して、総合的に判断してくれる先生を選ぶようにしましょう。
「必ず治る」「○○回通院すれば治る」と断言する整体院。
病気やつらい症状に対して相談した事に対して、「必ず良くなります!」「~回通院すれば治る。」などと断定する所は要注意です。
(ひどい所は、まだ直接診てもいないのに、電話口で「ああ、肩こりなら一回で治せますよ!」などという整体院もあります。)
症状だけを取ってみても、同じ肩こり・腰痛でも原因は様々でそれぞれに対応が違います。またその人の体質や仕事など周りの外的な状況によっても、結果は著しく変化します。
それを断定できるなんて、神様でもない限りできるはずはありません。
まともな整体院なら、ほとんどの場合が「一度詳しく見てみないと、なんとも言えません。」と言うはずです。
ただ、一般的な症状で原因も分かっているものであれば、ある程度の目安は立てる事ができますので、そちらの方を聞いて見るのは良いと思います。
肩書きなど権威にこだわる所。
日本人は「権威のある先生」や「立派な肩書のある先生」に弱いので、整体師の方も、所属団体や肩書きなどをアピールする事が多いようです。
ですが、ひとつ気を付けなければならないことは、日本では「鍼灸師」「あん摩・指圧・マッサージ師」あるいは「柔道整復師」が国に認められている国家資格で、「整体師」や「カイロプラクティック」に関する公的な資格はありません。
これらは民間の整体・カイロプラクティックの学校が独自で生徒に与えたものです。(エステなどと同じです。)
それから、ホームページや広告などで「厚生労働省認可」などと書いてある場合もありますが、これは厚生省が整体師が所属する団体(協同組合) を団体として認可したということだけで、その施術法や整体院に対してのものではありませんので、注意する必要があります。
有名な先生・テレビや雑誌で良く見る整体師だからといって腕が良いとは限らない。
有名だからとか、本をいっぱい出している先生が、必ず腕が良いとは限りません。
広告やアピールなど商売上手なタイプで、腕の方はそこそこなのかもしれませんし、腕が良くても有名な先生には患者さんが集中するために、直接は診てもらえず、ほとんどお弟子さんが治療する場合もあります。
(カリスマ美容師などはそうですよね。)
やはり選ぶ基準は、「有名だから」とか「大きい所だから」などではなく、“本当に自分にあった納得できる施術方法であり、先生なのか”という事だと思います。
料金や治療時間の長さで選ばない。
たまに「値段が安いから」または「家から近いから」というだけで選ぶ人がいらっしゃいますが、それはやめた方が良いかもしれません。
値段が安いところ(1時間ほど治療時間がかかる場合であれば、治療費が一回当たり5~6,000円くらいが最低ラインです。)は、鍼灸や整体の学校の学生が、アルバイトでやっている場合や、中国整体系の先生がグリグリと“揉むだけ”の治療を、理論など関係なく、行なっている場合が多いです。
料金と治療時間については、その先生の治療に対する考え方やスタイルによって異なりますので、判断基準にはなりません。