肩のこり
肩こりとは?
肩こりは、もちろん「肩(から首のあたりや、人によっては肩甲骨の間まで)が固く凝り固まっている状態」の事ですが、ここで一つ”大きな誤解”があります。
それは「コリ」とは「筋肉自体が固くなっている」のではなく「筋肉を包む膜(筋膜)が絡み合っていてダンゴ状になっている」状態である、という事です。
筋膜とは?
筋肉というのは分解して見てみると、一本一本の糸のようになっています。(それが集まって”繊維”のようになっているのが筋肉です。)
この糸はそれぞれが薄い膜に包まれています。その”膜”が「筋膜」なのです。筋膜は筋肉を包んだ後、そのまま束のようになって「腱」や「骨膜」となり骨にくっついています。
→厳密には筋膜にも「浅筋膜・深筋膜・皮下筋膜・漿膜筋膜」など、場所や深さによって色々な種類がありますが、ここでは複雑になるためにいったん置いておいてください。
こっている部分は実際どうなっているの?
筋肉を使い過ぎると”炎症”を起こします。
炎症を起こすと筋膜がベタベタしてきて、お互いにくっついてからまります。
このからまって糸ダンゴのようになったのがコリの正体です。
凝っている部分は、このようなダンゴが無数にあります。(ダンゴの形は、縦長でヒモのようになっているもの、ひらべったい板のようなものなど色々あります。)
ちなみに、この筋組織の炎症はストレスや寝不足、食べ物など日常生活の不摂生からも起こります。
肩こりの原因
「肩こりって何が原因で起こるの?」
筋肉の使い過ぎ
人間の体の中で、一番はじめにコリが出てくる場所ってどこだか知ってますか?
実は「人差し指と親指の間の”水かき”の部分」なんですよ。(ツボで言えば、合谷の辺り、骨の際部分です。)
ここから「コリのルート」に従って、だんだんと
腕の上→肩→肩甲骨→頭→背中→腰→足
という順番でコリができてきます。そして足裏までコリが到達した後、Uターンしてさらに深層部の筋肉が
足→腰→背中→頭
というように凝ってくる訳ですね。
※これは「横山式筋二点療法の創始者である横山先生」がおっしゃっています。
つまり「肩こりの人」は日常生活で腕の使い過ぎがあって必ず100%腕にコリがある、という事です。
今まで、これを指摘した人は、ほとんどいなかったと思いますが実は「肩こりの原因は腕の筋肉の使い過ぎ」なのです。
人間が日常生活で一番使う部分は”人差し指と親指”です。
なので、この2つの指の間の筋肉(合谷のあたり)が最初にコリが出る訳ですね。
また重症の肩こりの人は、コリのルート上のかなり先の方まで筋肉のコリ(筋膜のゆちゃく)が進んでいるので、背中や腰、足まで絶対に固くなっているはず!です。
いわば肩こりは”全身の筋肉の慢性疲労病・筋膜の炎症病”であり、治すツボも全身にある訳です。(これを実際に体感されたい方は、当院にいらっしゃって頂ければ、いつでもお見せする事ができますよ。)
体の歪み・姿勢の悪さ
体が歪むと、それまでよりも「余計な力」を使って体を支えなければならなくなります。
例えば、重い箱などを持つ時も、中心で支えれば少ない力で持てますが端の方をつかんで持ったら、かなりの力を使わないとキープできませんよね。それと同じ事が”歪んだ体”では起こっているのです。
なので、単にコリのある筋肉を緩めただけでは(本当にキチンと緩めるのだって実は相当難しいのですが)肩こりは治らない!という事ですね。歪みのある方は、その”構造上、肩こりになる身体になっている”という訳です。(これも、実際にお見せする事ができます。例えば、首の歪みを取ると瞬時に肩から背中までのコリが取れてしまいます。)
血液の循環不良による細胞の酸素不足
つまり「冷え」る事による血液の循環不良によって起こる、という事です。
手足が冷たい、冷え症の方、体温が低い方、のぼせのある方(頭ののぼせも冷えの一種です。)などは血液の循環が悪いため、触ってみると肩や背中がパンパンになっています。
目の疲れ
目を司る「視覚野」は脳の後ろの部分にあります。
ですので、目を使い過ぎるとその部分に疲労物質が溜まって(プラス神経の反射)後頭部がガチガチになってきます。そのコリが「筋のコリのルート」に従ってどんどんと肩や背中まで広がって行くのです。
顎関節の歪み
顎関節は、全身の歪みとかなり深い関係があります。
顎がおかしい人はと、ほぼ100%全身の歪みを持っています。特に肩甲骨の間の部分と首の横・腰・股関節あたりに出やすいようです。(臨床ではこの部分の歪みを取ると、不思議な事に口が大きく開くようになったり、顎がカクカク鳴らなくなったりします。)
ストレスによる自律神経の機能不全
ストレスがあると(みなさん、実感があると思いますが)全身の緊張が抜けないので当然肩こりが酷くなります。
このような方は、「歯のくいしばり」の癖があるために、後頭部や首の横あたりがパンパンです。(「え?俺、歯なんか普段くいしばってないよ?」という方も、夜寝ている時に注意して見てみると、無意識のうちにくいしばっているハズです。)
これはストレスから「身を守ろう!」「頑張ろう!」とする身体の反応です。(皆さんも、頑張ろうとする時に、歯をくいしばりますよね?あれと同様の状態が 常に身体に起こっている訳です。これは、つらいです!)
甘い物の食べ過ぎ(胃の悪さ)
胃が悪いと肩がコリます。
これは頚椎4番(首の骨の上から4つ目)と横隔膜を支配する横隔神経がつながっているためです。胃が悪いとミゾオチの部分(つまり横隔膜のあたり)が固くなり、呼吸も浅くなってきます。すると自然と肩に力が入り、前傾姿勢になって身体も歪んでくる訳です。(肩こりを起こす原因は、色々つながっているんですね。)
重心の狂い
重心の狂いは簡単に言えば、重心コントロールを行なっている脳の神経伝達の不良と上部の頚椎(首の骨の上の1~3つめくらいまで)の歪みが関係しています。
たとえば直立していれば、少しくらい立っていても何ともないですが体を右に60度ひねって、前に45度傾けた状態では5分立っているのも相当つらいハズです。これを同じ状態が、重心の狂った身体では起こっている訳です。
内臓の問題(病気の予兆として出る)
内臓の重大な病変(器質的疾患)を持っている方がどうにもならない肩コリで悩んでいるケースも結構あります。
通常の治療(鍼灸・整体)を受けているのに全然良くならない方や夜中に突然痛みが出る方は要注意です。
肩こりの解消法!
身体の冷えを取る!
※「万病を治す冷え取り療法」(進藤義晴先生著)を参考にこちらは書かれております。
肩コリを治すのに、”全身の血液循環”を良くし、”老廃物(毒素)”を身体から排出させる「冷え取り療法」は、非常に有効であり、また肩コリ体質を改善していくための基本ともなります。以下の文章を参考に是非、毎日行ってみてください。
- そもそも『冷え』ってどんな状態をいうのですか?
- 上半身と下半身の間に温度差が生じて下半身(特に足元)が冷たくなったり、ほてる状態を言います。
- ええっ!ほてりも『冷え』なんですか?
- その通りです。カラダは冷え過ぎると「これ以上ひやしたくないよっ。」とその部分を発熱させて冷えの進行を食い止めようとします。”冷たい”と感じるのも”ほてって熱い”と感じるのも同じ冷えの症状です。
- そーなんですか・・・。足が熱いので冷えじゃないと思ってました。ところで、どうして 上半身と下半身との間に「温度差」が生じるのですか?
- 普段のあなたのしている服装を思い浮かべてみてください。腰から下の足元までの保温は万全ですか?
たいていの人は上半身に比べて下半身が薄着になっています。(例えば冬場の毛皮にストッキングの足を出したスタイルなど)オシャレな格好ほどです。ホントは下半身には昔の人が履いていた綿などの素材でできたモンペ(って知ってますか?)などが最高なのですが、現代人にはまず無理ですよね。
それに加えて生活環境などの問題もあります。今は冷暖房完備で暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するのでどうしても上半身より下半身の方を冷やしてしまいます。衣服で保温されない上にさらに冷気にさらされる(特に夏場の方がキツイ。)のですからカラダにとってたまったものではありません!
この「冷え」によって体液循環が悪くなり、カラダに老廃物などの”毒素”が溜まってあらゆる病気を引き起こすのです。 - “毒素”って具体的にどんなものなんですか?
- 食品に含まれるあらゆる添加物や農薬などの化学物質、汚れた空気、乳酸や尿酸などの体のエネルギーを燃やした後にできる燃えカスである疲労物質、重金属類、それ以外にもストレスも体の中でホルモン物質となって毒素を形成します。そしてこれらの毒素は細胞を酸化させて生活習慣病を引き起こすのです。
現代人の生活は昔の人に比べて毒素が溜まりやすい環境にあるということを忘れないでください。 - では、「毒素」さえなければカラダは健康なのでしょうか?
- その通りです。実は人間の体の中で老化する器官は骨と皮膚と頭髪のみで、内臓などは本来なら生まれてから120年間は老化を知らない器官なのです!(スゴイ・・・。)聖書などでもアダムとイブは何百年も生きたという記述がありますし、東洋医学においても古代の人はかなり長生きだったということが分かっています。
日本でも江戸時代に、月の初めの5日間に足にある「長生きのツボ」にお灸をすることによって平均130~150歳まで生きた一家の話が実際に伝わっています。(このツボの詳しい位置を知りたい人は担当の先生に聞いてみてください。)
まー、これらは話半分だとしても現代人がなんらかのマイナス要因が負荷されて、老化が早まって短命になっている事は間違いないようです。 - そ、そんな・・・。短命なのはガマンできるとしても、早く老いるのはゼッタイに嫌です!何か毒素を取り除く簡単な方法ってないんですか?
- ある。いたって簡単な方法が!
それは「半身浴をする事」と「絹と綿の靴下を交互に重ねて履く」、「小食をする」ことです。これらによってかく汗は普通のスポーツなどする時に出る汗とは違って、深―い内臓の奥に溜まった老廃物を含んだ汗なんですよ。つまり”毒出し”によって体のキタナイものを外に出して細胞の活性化をさせるワケですね。あとは「断食」なども非常に良いのですが、一般の人にはちとキツイので小食(腹6分かできれば半分ぐらい)を心がけることをおすすめ致します。(あの発明王のエジソンも1日16時間以上働いたのですが、「小食にすることにより、逆に身体は健康だった!」と言っています。) - ぜひ詳しいやり方を教えてください!「半身浴」ってどのようにすればイイんでしょうか?
- まず、お湯の温度ですね。これはキッチリ決まっていて『38度から41度の間』です。
これは、お湯の温度が41度以上に上がってしまうと、血液が酸性になってしまうためです。
つかる位置は『おヘソより少し上の位置まで』です。心臓はお湯につけてはいけません。
腕も心臓より上についていますから、基本的にはお湯につけません。
具体的には湯船にお風呂用のイスを入れて、そこに座ればちょうど上半身がお湯から出ますね。
そしてお風呂のフタを半分閉めて、その上にTシャツやタオルを置いて本を読んだり防水のテレビなどを見ていたりしていればオッケーです。
時間は20分~40分程度から初心者は初めてみましょう。
個人差がありますが、ジワーッっと額から汗が出てきたら成功です。
(この時出る汗はキタナイ毒素を含んだ汗なので、皮膚から再吸収されないように、さっさと拭いてしまいましょう。)
あ、冬場などは肩などが冷え過ぎてしまうことがあるので、肩にタオルをかけたり、時々全身湯船につかってみたり各自融通を利かせてくださいね。
慣れてきたら徐々に時間を増やしてもかまいません。繰り返し行っていくとすぐに汗が出るようになって量も増えていきます。
お風呂のお湯もスゴク汚れるようになってきます。
お持ちの方はゲルマニウムなどを湯船に入れても良いでしょう。
とにかく緊張したり「早く出たい!」などとイライラしないで、気持ちよくダラーンと入っているのが良いでしょう。
夏場に冷房病になってダルさが取れないときや、二日酔いなどにも非常に効果があります。
(これらを即効的に治したい場合は”中毒風呂”などの入り方も良いです。) - 靴下は重ねて履くのですか?
- その通りです。体内の一番汚い毒が最も多く排泄される所が足の裏です。
(これはカラダのさまざまな老廃物が地球の重力に引かれて下に沈殿するためです。ちょうどコップの底に泥が溜まるのと同じですね。)
ここから内臓のあらゆる毒素が汗となって排毒されます。
これを活性化させるために、一枚目のピッタリと皮膚に密着する五本指の絹の靴下で毒をグイグイ吐き出させて二枚目の綿の靴下で吸い取ってあげるのです。
もちろん重ね履きをすることで、足元を保温させてあげるという効果もあります。 - なぜ「絹」と「綿」なのですか?
- 絹は”放湿性”と”排毒性”に最も優れた素材であり、綿は吸湿性に富んでいます。これらを交互に重ねて履くことによって「絹で吸い取って綿で吸収する」というシステムを作り上げているのです。
そしてこれを重ねて履くことによって、ちょうど電池のように効果を倍増させてあげるのです。
(ちょうど”電池”が銅とアルミを交互にくっつけて電気を流しますよね。あのイメージです。)
ちなみに実際に履いてみると分かりますが、絹の靴下とナイロンの靴下を両方、同じ時間だけ連続して履くとナイロンの方はあっという間に臭くなってしまう(ナイロンなど化学繊維には、まったく吸湿性がない)のに対して、絹の方はあまり匂いませんし、皮膚もサラサラの状態です。
(これらはみなさんが実体験の中で確認されていることだと思います。)
さらに絹は吸湿性はにおいて綿の1.5倍で、夏は皮膚の表面温度を2度下げ、冬は2度上げる事がわかっております。
絹のはたらきについて絹はご存知の通り繭からできているものです。繭は蚕が自分で作った寝袋のようなもので、この中で蚕は蛾になって飛び出すまで眠りながら成長し続けるのです。
そのため繭は非常に良くできています。例えば冬は冷気を、夏は熱気を遮断して中の蚕を守りますし、また蚕が呼吸して出した毒素や湿気などはそのまま排出しますが外からの毒素は中に入れません。このようなことから絹は生きた繊維などと呼ばれています。
私達が絹を身につけた場合でも同様の効果があります。それを良く表す例として真綿ふとんの場合があります。真綿ふとんは夏涼しく、冬暖かい上に私達が寝ている間に体の毒素が良く出て行くため早く疲れが取れていくのが分かります。
もちろん真綿は呼吸していますので毒素は外に発散されて残ることはありませんが、時には布団が臭くなるほど体から毒素が出る事があります。これには誰でも驚くことですが、それほど絹の果たす効果は大きいのです。靴下の枚数についてあ、そうそう一番大切な「枚数」ですが、できれば最初の四枚は「五本指ソックス」を”絹””綿”の順番で、交互に重ね履き。
その上に通常の袋状の靴下を同じく”絹””綿”の順番で4~6枚重ね履きをしてください。(つまり可能であれば「10枚重ね履き!」です。)えー、じゅ10枚ですか?そんなたくさん、はけませんよ~。足が大きく見えるし(ドラえもんのように!!)靴がはけなくなっちゃう!確かに初めはキツイと思いますが、足元に冷えを呼ばないためにはこれぐらいの枚数は必要です!日中が難しければ、毒が一番多く排出される「夜の間」だけでも、履くようにしてみてください。
実際、冷えが取れてきてカラダが敏感になると、自然に冷えを取るのに必要な枚数が分かってきます。(たくさん重ね履きする事に対する”違和感”が抜けてきます。)
ちなみに毎日10枚重ねを続けて脳卒中の後の後遺症を克服した人もいます。
自分の根本的な悪いところを治すんだっという気概を持って、頑張って続けてみてください。これは地味ですが、体質改善からガンなどの難病にまで効果のある優れた療法なのです。冷え取り商品について冷え取りには冷え取り専用靴下が便利です。重ね履きが楽にできるようにゆったり目にできていますので足元に圧迫感を与えません。靴下は一度にたくさん使うので、洗濯は石鹸で軽く手洗いして脱水機に入れると、早く乾いて楽です。(普通に干すだけだと時間がかかって大変なので。)
欲しい方は以下のお店にお電話か、またはインターネットで注文できます。
もちろん、これ以外にも良い商品はたくさんあると思いますのでご自分でネット検索して探されても良いでしょう。
冷え取り商品取り扱い店舗》
安家座(あかざ)
神奈川県相模原市 相模大野6-12-2(最寄り駅:小田急線の相模大野)月~金/10時~18時
TEL 042-765-3348
冷え取りうさぎの会
TEL 0586-44-8585
ゆびっこくらぶ
TEL 03-3341-8424
肩こり解消に有効な足裏マッサージ
肩コリ解消に有効な足裏のツボは以下になります。こちらを参考に、ツボ刺激を行うようにしてみてください。
道具
足裏を刺激するための棒が、各種たくさん売られています。初心者はその中から、なるべく刺激の少ないものから試すようにしましょう。
また刺激に敏感な方は、人差し指や中指の第二関節を使うようにしてもよろしいでしょう。
- 足裏棒
- このような棒を使って刺激をすると、簡単に奥の方まで揉めます。ただかなり痛いので初心者はご注意を!
- 指の第二関節
- 中指や人差し指の第二関節を使っても足裏を刺激する事が出来ます。指が痛くなってしまうのが難点ですが・・・。
- 胃のツボ(胃の問題から来る肩こりに有効です。)
- 副腎のツボで胃の炎症を抑えます。
黄色エリア→胃のツボ
赤エリア→副腎のツボ - 肝臓のツボ》(肝臓の問題から来る肩こりに有効です。)
- 腎臓と膀胱を刺激して、肝臓の解毒能力をアップさせます。副腎のツボで炎症を抑えます。
青エリア→肝臓のツボ
緑エリア→腎臓のツボ
黄色エリア→膀胱のツボ
赤エリア→副腎のツボ - 自家製温湿布(蒸しタオル)の方法
- 蒸しタオルで温めて肩こりを取る!目の疲れ・肩コリに効果抜群!
体を効果的に温めて循環を良くするアイテムとして一番お勧めしたいのが、タオルを熱いお湯で濡らした自家製温湿布です。 喫茶店などで出てくる熱いおしぼりをイメージして頂くと良いと思います。《やり方》
1、 ヤケドをしないように気を付けて、タオルをお湯に浸した後、搾ります。 (熱いけど気持ちいいという程度に。レンジでチン、よりはゴム手袋をはめて洗面器で絞ったほうが効果は高いようです。)
2、それを、疲れている場所に直接当てます。
3、 数分でぬるくなりますので、タオルを温めなおし、もう一度当てます。これをタオルを温めなおしている時間も含めて10~15分弱繰り返します。(大体3~4回くらいです。)
「目の疲れの場合」 ・・・・・・・・・・・・・・・両方のまぶたの上から当てます。
「肩コリの場合」・・・・・・・・・・・・・・・・・・肩の凝っている部分と、腕に当てます。
《注意点》
◎必ずタオルを使うようにしましょう・・・というのは、だんだん冷めていき、そして再び温めるという温度の変化が効果の秘訣 だからです。それと湿気がポイント。そのため、使い捨てカイロや市販の温湿布ではさほど効果が上がりません。
◎また、基本的に長くても15分弱で終了するようにしましょう。長時間行うと、逆に症状が悪化する事もあります。 - 肩こりにアイロン療法!
- 人間の体は体温が1度下がると免疫力が30%落ちると言われています。
体温が下がる事により、血液の循環不良が起こります。すると全身に新鮮な血液・栄養・酸素を運ぶ事が出来なくなる上に、老廃物が溜まって内臓の機能低下を起こしてしまいます。これがあらゆる慢性病の元になるのです。
どうぞ皆さんも、このアイロン療法(温熱療法)をマスターして、体の冷えを取って”病気知らず”の体になって下さいね!(大丈夫!!やり方は、とっても簡単です。どなたでもすぐにマスターできますよ!)使う道具
1、バスタオル×1枚、小タオル×1枚(美顔に使いたい方は小タオルも用意してください。)
2、アイロン(家庭用の普通の洋服用のものでも、大丈夫です。)
◎美顔や細かい部分をやりたい方は、以下のような「裁縫用アイロン」を購入すると良いですよ!
ナショナル 裁縫こて NI-208F-H (4000~5000円)
TOSHIBA 裁縫こて TA-A20 (4000~5000円)
アイロンの使い方
1)
バスタオルの上から、かけたい場所にアイロンをかけます。
ゆっくりと往復したり円を描く感じでOK!
ヤケドしちゃうので一か所に止めないようにね!
2)
アイロンをかけた場所に手の平を当てます。
ジーンと奥に熱が浸透するようなイメージで!
3)
再び、そこにアイロンをかけます。
これを一か所につき、3~5回ほど繰り返します。
気持ちイイッス~!!アイロン療法の基本手順
◎これがアイロン療法を行う時の、基本的な手順になります。全身の免疫能力をアップさせ内臓機能を高めるように考えられた場所ですので、どんな症状に対して行う時も(生理痛でも胃の痛みでもガンや難病を施術する時でも)まずはこの基本ポイントを行う事をお勧め致します。
その後は、肩こりの人なら肩を重点的にやっても良いですし、膝痛なら膝周りなど、自分の好きな所にアイロンを当てて構いません。《基本操法仰向け》
1、胸腺(胸の中央にある骨のあたり)にかけます。(胸腺は人間の免疫機能の司令塔です。)
2、肝臓(右の肋骨下部から脇)にかけます。肝臓はかなり大きいのでサイドの方までしっかりかけます。肝臓は身体の組織の合成工場であると共に「解毒の働き」を持っています。
3、小腸(へそ周り)にかけます。小腸は「第二の脳」とも言われていて、栄養の吸収だけでなく免疫機能にも関係しています。
4、左の肋骨あたりにある脾臓にかけます。脾臓も免疫に関係ありますね。
☆脾臓は炎症を起こしやすい器官であると言われているので、本当は缶ジュースなどで冷やすと良いのですが、我慢できる限界の「アチチ」を数回繰り返しても実は同様の効果が得られるのです。(人体の不思議!)
5、下腹部にかけます。《基本操法うつ伏せ》
6、背骨にかけます。(骨の真上と両側にかけます。)自律神経の調整になります。
7、仙骨にかけます。腰痛や生理痛等の女性器系統の症状に良く聞きます。
8、腎臓にかけます。むくみや水分代謝の問題にも良いです。
9、足裏にかけます。頭に血が上らないようにするために、最後にここを温めるようにします。以上がアイロン療法の基本的なかけ方ですが、肩こりの強い方は次のようなポイントに追加で行うと良いです。
《肩から肩甲骨周り》
肩こりの人は、ヤッパリここをやりたいですよね~。脇の下も、組み合わせてやると良いです。(そこにもリンパ節があります。)
《頭》
かけ方に秘訣があります。詳しくは当院にいらっしゃった時に担当の先生にお聞きください。
《股関節周り》
肩関節や肩甲骨の動きと密接な関係があります。
《腕》
肩こりが強い方は腕も凝ってパンパンです。
《すね》
「足三里」という生命力をアップさせ、胃の働きを高めるツボがこの辺にあります。(胃の悪い方は、肩こりになりやすくなります。)