◆生理痛の自己ケアについて
生理痛の自己ケアについて
1.生活習慣に気をつける
2.食生活を改善する
3.適度な運動をする
4.ヨガの完全呼吸法
ついてご説明させて頂きたいと思います。
1.生活習慣に気を付ける
まず、早寝早起きをこころがけて、充足な睡眠時間を確保しましょう。(できれば、7時間が望ましいです。ある団体が平均寿命と、睡眠時間の関係性をリサーチした結果、最も寿命が長かったグループの平均睡眠時間は7時間だったそうです。)
内臓が休む時間は、整体の考えでは夜の11時~夜中の2時という事になっています。ですのでこの時間帯をなるべく多く眠るように心掛けてください。翌日の疲労感がまったく違うと思います。
(生理痛に悩む方のほとんどに夜更かしが多いです。)
そして、無理なダイエットをしない、できるだけストレスが溜まらないように心がける(溜めても、発散できるものを自分で何か作る)と言った事が生理痛を改善するために重要であるといえます。
その他、冷房の強い環境(夏場の冷房による冷えは、汗腺が開いていて体が無防備になっているので、冬場の冷えとは比較にならないくらい良くないです。)や室内外で温度差の激しい環境を避け、季節や体調に応じて適切な服装(絹の腹巻や五本指ソックスなどもおすすめです。)を選んで、体を冷やすことを避けるように注意しましょう。また、シャワーよりは、半身浴(39~41度くらい)や足湯(42~44度)などで下半身を温める事をお勧めいたします。
2.食生活を改善する
その方の現在の体力にもよりますが、冷たい食べ物や冷たい飲み物など体を冷やす食物をできるだけを避けて、体を温める食材(根菜類や寒い地方で作られる作物など)を取るようにしましょう。(体力のない人が冷たいものを一気にたくさん摂ると、体力が失われて非常に体が冷えてダルくなってしまいます。)
また食物の中に含まれる脂肪は、子宮の平滑筋収縮の過剰反応を引き起こすプロスタグランジンというホルモンの原料になります。このプロスタグランジンの過剰分泌を抑えるためには、その原料になるサフラワー油、紅花油、ひまわり油に多く含まれるリノール酸の摂取を控える必要があります。肉や揚げ物を減らして、旬の野菜や魚を多く取るようにしましょう。
3.適度な運動をする
エアロビクスや水泳(水泳を行うときは、冷えに注意して運動後はしっかりとジャグジーなどで体を温めましょう。)などの有酸素運動を週に何日、と自分で決めて、定期的に体を動かしましょう。これにより基礎代謝が上がって、骨盤内の血液循環も良くなって行きます。
4.ヨガの完全呼吸法
ヨガの完全呼吸法は、「お腹」「胸」「肩」の呼吸に関する全ての体のパーツをフルに使う、とても優れた呼吸法です。これにより自律神経のバランスも整い、全身の血流循環も良くなり、体の代謝機能もアップしていきます。
慣れれば、立っていても座っていても寝ていても、どこでもできるようになるので是非ともマスターしておいてください。
〈やり方〉
①まず下腹部を意識して、息を吸いながらお腹を膨らましていきます。
↓
②お腹がこれ以上膨らまなくなったら、さらに胸を膨らまして息を吸い続けます。
↓
③胸がこれ以上膨らまなくなったら、肩を上げながら息をさらに吸っていきます。
↓
④限界まで行ったら、息を止めます。(3秒間)
↓
⑤お腹をへこましながら、息を吐いていきます。
↓
⑥完全にお腹がへこんだら、次に胸をへこまして息を吐いていきます。
↓
⑦胸が完全にへこんだら、肩を下げて息を吐いていきます。
↓
⑧そして1に戻ります。これを5回を1セットとして1日3回ほど行いましょう。上手になっていくと、どんどんお腹や胸の膨らみ方の幅が広がっていくのが分かると思います。それと同時に自律神経のバランスも取れ、血液循環能力もアップしていくのが分かるでしょう。
◎以上のことを、できる範囲で日々心がけて行って下さい。このような生活改善は治療を行う上で重要な土台になります。